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宮内庁の西村泰彦長官=2019年12月18日午後、宮内庁、代表撮影

 宮内庁の西村泰彦長官は22日、衆参両院の正副議長のもとで進む皇族数確保に向けた与野党協議をめぐり、「皇族方の減少は大変大きな課題であり、それを踏まえての議論はしっかり進めていただきたい」と議論の進展に改めて期待感を示した。

 西村長官は、制度論に直接言及することは避けた上で、被災地訪問をはじめとする皇室の活動は「日本国民にとってかけがえの無いものであり、減っていくということは大変不幸なこと」と指摘。皇族数確保は、一定数の皇族が活動を行える状態を維持するためにも、「安定的な皇統を後世につなげていくという意味でも大変重要」との認識を示した。

  • 「皇族数確保」は安定的な皇位継承が目的 国民の価値観に合う議論を

 昨年5月から続いている与野党協議では、女性皇族が結婚後も皇族の身分を選択的に保てるようにすることでほぼ一致した。一方で、配偶者と子にも皇族の身分を与えるべきだとする立憲民主党と、将来の女系天皇につながる可能性から反対する自民で溝が埋まっていない。

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